ギアを揃えてはキャンプ場へ出掛き、焚き火をおこしては美味しい料理とお酒を楽しみ、川のせせらぎや虫の音を聴きながらテントで眠り、翌朝はテント越しの朝日を感じながら目を覚ます。
そんなキャンプライフに憧れてキャンプすること3回。ここでやっと重大な事態に気がついた。
「テントで寝るの嫌いだわ…」(笑)
3回目にしてキャンプ泊が苦手なことに気がついたのです。いや、何となく気付いていたんですけどね…💦
「焚き火で料理してお酒を飲む」
「焚き火を眺めながら物思いに耽る」
とにかく焚き火がしたくて、テントで寝るとかそういう事には目をつぶってきたというのが正直なところ。
野生の獣や得体の知れない虫たちに遭遇しないか心配しながら、快適とは程遠いテントでの就寝…
自分には野生暮しの適性がないようです。
キャンプブームの魔法にかかっていただけなのかも知れません。
- 引き返すには遅過ぎた
- 実際にキャンプサイトで泊まった
- 事件は3回目にして起こった
- 日中も泊まりキャンプのテンションを下げる事件
- 「野生の獣」と「未知の虫」と遭遇しないキャンプ
- 暖かくなったら車中泊キャンプがFavorite Camp!
引き返すには遅過ぎた
これまで揃えたキャンプ用品は大小合わせて約20万円ほど…
早く気付けよって話ですが、キャンプギアって集めだすと奥が深いんですよね。
ひとつ買ったらアレもこれもと、気が付けば一端のキャンパー並に道具を揃えていました。
初めは焚き火台とスパッタシートを購入したのですが、「料理をするならナイフとカッティングボードが必要だな」と思い購入。
とりあえず、これだけあれば焚き火と料理は出来なと思いキャンプ場に行ってみようと決意。予約をしようとキャンプ場に連絡してみると、火をおこすだけならBBQスペースでやって下さいとのこと。
しかも焚き火台は禁止。
HPの写真には、焚き火台で焚き火をしているファミリーが写っていたのを思い出し聞いてみると、キャンプサイトはOKなので泊まりなら良いですよと…
ここで私は岐路に立たされました。
①キャンプ場での焚き火は諦め、BBQスペースでコンクリートのかまどを使ってデイキャンプをする
②河原や山奥で勝手に焚き火を楽しむ
③テントなど一式揃えてキャンプサイトで焚き火を楽しむ
私が選んだ選択肢は当然③番。
泊まりキャンプフルセットをお買上げです(笑)
こうなったらもう後戻りは出来ません。
実際にキャンプサイトで泊まった
ファーストキャンプはデイキャンプでお試し。いきなり初心者キャンパーが、テントで泊まるなどハードルが高過ぎると思い、練習がてら様子見がてらの日帰りキャンプです。
早速、火をおこしてビールをかっ喰らい、真新しい焚き火台で肉なんぞ焼いて食べていると、日頃のストレスは発散され、夕べに焚き火の炎を眺めながらコーヒーを啜ってアレコレ物思いに耽って、思い通りの癒しの時間を愉しみました。
「これこそキャンプの醍醐味だな」とひとり悦に浸り、キャンプ自体の不安は払拭されたので次回の泊まりキャンプを計画し出しました。
そしてセカンドキャンプでのお泊まり。学生時代以来、久々のシェラフと野外での宿泊に興奮して、なかなか寝つけませんでしたがインフレータブルマットとフォームマットの二枚重ねの寝床のおかげで、無事に寝ることが出来ました。
呆気なく泊まりキャンプのハードルを乗り越えることが出来た私は、次回は遠征キャンプにしようなどと調子に乗ったのです。
事件は3回目にして起こった
3月のまだ寒さが残るファーストキャンプから3ヶ月後の6月。サードキャンプにしてサードインパクトが起こりました。
前回の泊まりキャンプで多少なりとも自信を付けた私は、意気揚々と3回目のキャンプに出向きました。もちろん2回目同様泊まる気満々です。
いつもと同じように昼間からビールを喰らい、夕飯を済ませたときに事件は起きたのです。
キャンプサイトは平日&コロナの影響で貸切。日も暮れて辺りは暗闇。サイトの横は深々とした山。その山の中から急に「ケーン!」という叫び声にも似た鳴き声が!
初めは野鳥の鳴き声かとも思ったのですが、振り返ってみるとすぐそこにはなんと2匹の雌鹿がいたのです。
お互いに立ち止まり、目を合わせたまま身動きしないこと数秒。静寂に耐えかねた私は、声をあげて威嚇しました。
ところが相手の鹿は身じろいもせず、コチラに近寄って来たのです!
キャンプ場で、野生の鹿やタヌキに遭遇しても怖くはないと思っていましたが、周りに誰も居ない夜のキャンプ場では流石に怖くなって、傍にあったナイフを片手に鹿目掛けてもうダッシュ!
これに驚いてやっと鹿達は山へと帰って行きました。
ところが、それからも山の暗闇でガサゴソと獣の気配。クマとか肉食系の動物じゃないと分かっていても、すっかりビビってしまいました。
人里に近いキャンプ場とはいえ、貸切状態の山の中でのサイト、ひとりソロキャンは流石に怖くなってその日は泊まらずに撤収しました。
日中も泊まりキャンプのテンションを下げる事件
1回目、2回目のキャンプともに、気温の低い春先だったこともあり、終始「虫との遭遇」はありませんでした。
ところが3回目のキャンプは6月。初めての虫との遭遇は、ただただテンションが下がりました(笑)
野外ですから、当然アリンコは居ますし、蚊や蛾などは想定内なので問題はなかったのですが、雨が止んだ辺りから、頭と身体が1:1のハネのある小さい黒い虫が飛来してきたのは想定外です。
更にキャンプ1週間前くらいから、私が住んでいる県内におけるマダニによる感染症が増えているというニュース。嫌でも目には映らない虫の存在を無視することは出来ませんでした。
テントを張る前に殺虫剤を撒き、蚊取り線香や虫除けスプレーも万全だったので、ほぼほぼ安心しきっていたところにドラえもんのような比率の黒い虫の襲来です。
テントで寝ようにも「寝袋の中にもいたらどうしよう」と思わずにはいられませんでした。
「野生の獣」と「未知の虫」と遭遇しないキャンプ
よくネットで「キャンプは冬しかやらない」。そんな人のコメントを見て、「キャンプといえば夏でしょ!」と思ってましたが、今なら同じ事が言えます。
「キャンプは寒くなってからが最高!」
それも熊やマダニなどが発生しにくい11月から3月くらいがゴールデンマンス。テント泊するならこの時期しかやりたくないですね。
もちろん、この時期だと寒さが厳しくなるので別の意味でテント泊は厳しいのですが、野生の獣と虫との遭遇に比べればまだ対策のしようがあります。
4月から10月に泊まりキャンプをどうしてもするなら、車中泊という選択もあります。
所有している車種によっては、ベッドスペースの確保が難しかったりフラットなスペースを作らなかったりするかも知れませんが、車中泊なら野生の獣や虫からはもちろん、防犯上の意味でも安眠を妨げるモノから守ってくれます。
資金的に余裕があるならキャンピングカーもありでしょう。
個人的にはキャンピングカーを買ったら快適過ぎて焚き火をおこしたり、野外で料理をしなくなりそうな気がするので、ジムニーやN-VAN、エブリィなんかが良いような気がします。
ハイエースやキャラバンくらいになると車内の快適度が上がり過ぎて、キャンピングカーに近い感覚になりそうだったので、私はジムニーを選びました。
暖かくなったら車中泊キャンプがFavorite Camp!
わずか3回のキャンプで、自分のサバイバル能力の低さとヘタレ具合を認識せざるを得なかった私が、今後キャンプを愉しむためには寒いうちはテント泊、暖かくなったら車内泊という就寝場所を変える事によるキャンプライフしかないようです。
まだ、注文したジムニーはディーラーから何の音沙汰もありませんが、納車され次第、車中泊仕様にしていこうと思った今日この頃です。